~前回までのあらすじ~
変わり果てた姿での再会を果たしたとること友人。
朽ち行く彼の体は崩壊寸前であった。
そんな彼を目の当たりにしたとるこは、ある儀式を行う決意を固める。
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準備は整った。
陽の光が彼の体を完全に壊してしまう前に、儀式を終わらせるのだ!
まずは、弱体化のポーションで彼を弱らせ…
ついにこの金のりんごを…!
彼の口に無理やり突っ込む!
そのとき、どこからともなくピシャーン!と落雷の音!
これが…我が家に伝わる伝説の金のリンゴの力!
それから彼は、三日三晩、生死の境をさまよっていた。
体からは赤い蒸気のようなものが出ている。
体は小刻みに震えている。
きっと、彼の体の中で、相反する存在が戦っているのだろう。
頑張れ!耐えるんだ!また一緒に暮らそう!
君のために、大きな教会をまた作ってもいい!
一人が寂しいのなら、仲間をもっと連れて来よう!
だから、耐えろ!負けるな…!
そして―――!!
「…う…ここは…?」
…!!
「司祭君!正気に戻ったんだね!?」
「…やあ、元気そうだね、とるこさん」
君はちっとも元気そうじゃない。
でも、儚げに笑う彼の顔は、私のよく知る、優しいあの頃の表情そのものだった。
「…おかえり!」
<第三話 終>
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source : vitaでのんびりマイクラ(+α)日記